皆様、こんにちは。本州に比べると申し訳ないのですが、北海道も30度を超える日があります。
暑い日は冷ややっこや、なす、キュウリ、トマト、トウモロコシなど夏野菜があり自然とはなんと有難い事かとシミジミ思います。
このページでは北海道の夏と言えば真っ先に思い浮かび、特に注目されるスイカをご紹介させて頂きます。
今では有名ブランドの仲間入りをした、札幌市手稲区の「サッポロスイカ」、共和町の「らいでんスイカ」、上川の当麻町の「でんすけスイカ」について詳しくご紹介します。
それぞれのスイカの特徴とその魅力を探り、北海道の夏の味覚を楽しんでみませんか？
サッポロスイカとは？
サッポロスイカの特徴は？
札幌市手稲区の山口地区で栽培される「サッポロスイカ」は、その甘さと果汁の多さで知られています。
昭和28年に夕顔を台木に接ぎ木されたことから始まり、さっぱりとした甘みと薄い皮が特徴です。
このスイカは本州に出荷される際に山口県産と間違われることが多いため、「札幌スイカ」のラベルで販売されています。
サッポロスイカは、さっぱりとした甘さとジューシーな果汁が特徴です。
果肉は鮮やかな赤色で、食感もシャリシャリとしています。特に夏の暑い日に冷やして食べると、その爽やかさが一層引き立ちます。
サッポロスイカの栽培地は？
手稲区山口地区は砂地で、スイカの甘みを引き出すのに最適な環境です。また、海岸に近いため、温度差が大きく、これがスイカの糖度を高める要因となっています。砂地の土壌は水はけが良く、スイカの根が深く張りやすいため、果実が大きく育ちます。
この地域では、適度な日照と涼しい風がスイカの成長を助けています。特に夜間の涼しさがスイカの糖度を高めるため、昼夜の温度差が大きいことが高品質なスイカの生産に繋がっています。
サッポロスイカの初競りは？
2024年8月3日、「サッポロスイカ」の初競りが行われ、2玉で2万円の高値がつきました。日照不足で収穫が遅れましたが、糖度が高く品質は上々です。今年も多くの人々がサッポロスイカを楽しみにしています。
初競りは、地元の農家が一年間丹精込めて育てたスイカの品質を競う場でもあります。
今年の初競りでは、品質の高さが評価され、昨年よりも高い価格がつきました。これにより、農家の士気も高まり、さらなる品質向上が期待されています。
サッポロスイカの歴史は？
サッポロスイカは、砂丘の多い手稲区山口地区で栽培されています。この地域の特性を活かし、高品質なスイカを生産することができます。
昭和28年に始まったスイカ栽培は、地域の特産品として成長し、地元の経済にも大きく貢献しています。
サッポロスイカは、毎年8月上旬から9月中旬にかけて収穫されます。
この期間中、市内のスーパーや直売所で新鮮なスイカが販売され、多くの人々に親しまれています。また、オンラインでの販売も行われており、遠方の方もサッポロスイカを楽しむことができます。
らいでんスイカとは？
らいでんスイカの特徴は？
らいでんスイカは、北海道共和町で生産されるスイカで、1963年から栽培が始まりました。
名称はニセコ・積丹・小樽海岸国定公園の景勝地「雷電海岸」から取られています。
大玉でありながらシャリっとした食感と高い糖度が特徴です。
らいでんスイカは、その大きさと糖度の高さで知られています。果肉は濃い赤色で、非常にジューシーです。
食べるとシャリっとした食感が楽しめ、夏の暑さを忘れさせてくれる爽やかさがあります。
らいでんスイカの初競りは？
2024年6月11日に行われた初競りでは、2玉で35万円の過去最高額がつきました。天候不順が心配されましたが、糖度は高く例年並みの大きさに育ちました。
今年も高い評価を受けています。
初競りは、らいでんスイカの品質を評価する重要なイベントです。
今年の初競りでは、過去最高額がつき、市場は大いに盛り上がりました。この結果、らいでんスイカのブランド価値がさらに高まり、地元経済への貢献も期待されています。
らいでんスイカの歴史と栽培方法は？
らいでんスイカは、共和町での長い歴史を持つスイカで、品質管理と品種改良が進められています。
共和町は、冷涼な気候と肥沃な土壌がスイカの栽培に適しています。この地域の農家は、スイカの品質向上に努め、独自の栽培技術を開発しました。
例えば、適度な水分管理や有機肥料の使用により、スイカの糖度を高める工夫がされています。
また、らいでんスイカは、その名の由来となった雷電海岸の美しい風景とともに観光客にも人気があります。スイカ狩り体験や地元の祭りなど、スイカをテーマにしたイベントも開催され、多くの人々が訪れます。
雷電海岸名前の由来
北海道には義経・弁慶の伝説が各地に残されておりますが、この雷電海岸も【弁慶の刀掛け岩】「弁慶の真妃都美岩など、義経主従に因んでつけられた名前が多い所です。
奥州衣川の戦いに敗れた吉畝は、実はひそかにエゾ地に渡りました。そしてこの雷電にたどりつき、コタンの長老チバの家で、一冬を過ごすことになりました。
弁慶は、退屈のあまり時々海岸に降りていき、かたわらの岩をひねって作った刀掛けに、その大きな刀を置き、付近の景色を眺めておりました。
この岩が弁慶の刀掛け岩なのだそうです。
一方、義経はチバの娘メヌカと恋仲になりましたが、春の訪れとともに、義経主従はこの地を去り、大陸に渡ることになりました。
その時、泣いてすがるネムカに義経は「らいねんは、きっと帰ってくる。らいねんまで」と慰めメヌカは「らいねんは本当に・・・・・」と繰り返して別れを惜しみました。
この義経とアイヌメノコの再会を誓った言葉「らいねん」が「らいでん」に変わり地名になったのだと伝えられております。
しかし本当は、アイヌ語の「レエンルム」低い出埼から来ており雷電岬のことを指しております。
義経伝説については【神威カムイ岬】の→こちら
でんすけスイカとは？
でんすけスイカの特徴は？
でんすけスイカは、北海道上川の当麻町で生産される特産品です。黒く艶やかな外観と非常に甘い果肉が特徴で、全国的にも高い評価を受けています。昭和59年に導入され、その後高級スイカとして確立されました。
でんすけスイカは、その独特な黒い外観が目を引きます。果肉は鮮やかな赤色で、非常に甘くジューシーです。その品質の高さから、高級スイカとして贈答品にも人気があります。
でんすけスイカの初競りは？
2024年6月13日 初競り価格70万円】2021年のご祝儀価格は1玉50万円 ご祝儀価格最高で１玉７５万円がついたスイカの王様です。
去年と同価格で、最高値だった2019年の75万円に次ぎ過去2番目の高値となりました。黒光りする見た目と甘い果肉で、多くの人々に愛されています。
初競りは、でんすけスイカの品質を競う場であり、今年も高評価を受けました。
地元の農家は、この結果を受けてさらに高品質なスイカの生産に励んでいます。
また、初競りの結果はメディアでも取り上げられ、でんすけスイカの知名度が全国的に広がっています。
でんすけスイカの歴史と栽培方法は？
でんすけスイカは、減反政策の影響を受けて農家が新たに取り組んだスイカ栽培の一例です。「田を助ける」との意味も込められており、現在では高品質なスイカとして広く認知されています。
当麻町は、冷涼な気候と適度な水はけの良い土壌がスイカの栽培に適しています。でんすけスイカの栽培には、独自の技術が用いられています。
例えば、黒い外観を維持するために、適度な日照管理が行われています。また、有機肥料を使用することで、果肉の甘さと品質を高める努力がされています。
さらに、でんすけスイカは、その希少性から高価で取引されることが多く、農家にとっても重要な収入源となっています。
地元の特産品として、多くの人々に愛され続けています。
でんすけすいかの出荷方法
スイカと言いますと、網のようなものに入れたりして買いましたが、見た目の大きさと違い割れやすいといった繊細な部分もあります。
そのため。どのよう出荷するべきかを考えだされたのが、あの立派な箱です。
農家の方が手作業でピカピカに磨き上げ、丁寧に箱詰め致します。
そしてよく見ますと真っ黒じゃなく、スイカ特有のシマ模様もあります。是非お手に取り見て召し上がっていただきたいです。
ダイナマイトスイカとは？
減反政策により、休耕させている水田にスイカが良いということがわかり、上川の当麻町以外でも生産するようになりました。
しかし名前が【でんすけスイカ】では少々問題があるということで、爆発させる【ダイナマイト】にも見えるところから【ダイナマイトスイカ】と一時呼んでいる地域もあり、わたくしもそのように紹介しておりましたが今は聞かなくなりました。
北海道のスイカの栽培環境と特徴は？
北海道の気候と土壌の特性は？
北海道は冷涼な気候と適度な水はけの良い土壌が特徴で、高品質なスイカの栽培に適しています。昼夜の温度差が大きく、これがスイカの糖度を高める要因となっています。また、各地域の特性を活かした栽培方法により、高い品質と独特の風味が生まれます。
北海道の各地域では、スイカの栽培に適した気候と土壌が整っています。例えば、手稲区の砂地や共和町の肥沃な土壌、当麻町の冷涼な気候が、それぞれの地域で高品質なスイカを生産するための条件を提供しています。
スイカ栽培の歴史は？
北海道のスイカ栽培は、減反政策の影響を受けて始まりました。米の生産量を減らすために、水田農家はスイカなどの新しい作物の栽培に取り組みました。これにより、現在では高品質なスイカが多く生産されるようになりました。
減反政策は、1970年代に導入され、米の生産量を調整するための政策です。この政策により、多くの農家が水田から他の作物への転作を余儀なくされました。しかし、この転作が新たな特産品の開発につながり、スイカ栽培が盛んになりました。
スイカの栽培には多くの工夫と努力が必要です。例えば、適切な水分管理や有機肥料の使用、病害虫の防除など、さまざまな技術が駆使されています。これにより、高品質なスイカが安定して生産されるようになり、北海道の特産品として全国的に知られるようになりました。
スイカの保存方法と食べ方は？
スイカの保存方法は？
スイカを美味しく食べるためには、適切な保存方法が重要です。スイカは涼しい場所で保存し、直射日光を避けることが大切です。また、スイカを切った後は、ラップで包んで冷蔵庫で保存し、早めに食べるようにしましょう。
スイカは冷蔵庫で保存する場合、果肉が乾燥しないように注意が必要です。切り口をしっかりとラップで包み、できるだけ空気に触れないようにします。また、スイカを冷やしすぎると味が落ちることがあるため、冷蔵庫の野菜室で保存するのが理想的です。
スイカの美味しい食べ方は？
スイカの食べ方としては、そのまま冷やして食べるのが一般的ですが、サラダやデザートにアレンジするのもおすすめです。スイカジュースやスイカのシャーベットなど、様々なレシピでスイカを楽しむことができます。
スイカサラダは、スイカの甘さと他の食材の塩味や酸味が絶妙にマッチする一品です。スイカとフェタチーズ、ミント、オリーブオイルを組み合わせたサラダは、さっぱりとした味わいで夏にぴったりです。また、スイカジュースは、スイカをミキサーにかけるだけで簡単に作れる健康的な飲み物です。
スイカの栄養は？
注目成分としては、赤肉のスイカには「β カロテン」や「リコピン」が含まれています。
スイカには、筋肉の収縮をスムーズにする働きや腎臓にたまりやすい老廃物の排泄を促す働きがある栄養素のカリウムが多く含まれています。
カリウムが不足すると、筋肉のけいれんや倦怠感の原因になります。
夏は、暑さで汗と一緒にカリウムも排出されてしまいます。
昔から水分補給として夏にスイカを食べることが有効と言われていたようです。
北海道のスイカの購入方法は？
北海道のスイカはどこで買えますか？
北海道のスイカは、地元のスーパーや直売所で購入することができます。また、オンラインショップでも販売されており、自宅にいながら高品質なスイカを楽しむことができます。
特にサッポロスイカやらいでんスイカ、でんすけスイカは、全国的にも人気が高く、多くの人々に愛されています。北海道のスイカを購入して、その美味しさを体験してみてください。
スイカの栽培に関するエピソードは？
スイカ栽培の工夫と努力
スイカの栽培には、多くの努力と工夫が必要です。北海道の農家は、気候や土壌に合わせた栽培方法を研究し、高品質なスイカを生産するために日々努力しています。
例えば、手稲区の農家は、砂地の特性を活かしてスイカの根をしっかりと張らせる技術を開発しました。
また、共和町の農家は、昼夜の温度差を利用してスイカの糖度を高める工夫をしています。当麻町の農家は、黒い外観を維持するために日照管理を徹底し、有機肥料を使用することで果肉の甘さを引き出しています。
地元のイベントと観光
北海道のスイカは、地元のイベントや観光にも大きく貢献しています。例えば、らいでんスイカをテーマにしたスイカ狩り体験や地元の祭りは、多くの観光客を引き付けます。これにより、地域の経済活性化にも寄与しています。
でんすけスイカは、その希少性から全国的にも注目され、多くの人々が訪れる観光地となっています。観光客は、美しい風景と共に新鮮なスイカを楽しむことができるため、地域全体の魅力を高めています。
北海道のスイカの将来展望は？
スイカ栽培の未来
北海道のスイカ栽培は、今後も高品質なスイカを生産するために進化を続けるでしょう。新しい技術や栽培方法の導入により、さらに美味しいスイカが生まれることが期待されています。
例えば、ドローンやセンサーを使用したスマート農業の導入により、スイカの生育状態をリアルタイムで監視し、最適な栽培環境を提供することが可能になります。
また、有機農法や自然農法を取り入れることで、環境に優しいスイカ栽培が進められています。
地元ブランドの強化
北海道のスイカは、地元ブランドとしての価値を高めるための取り組みも進められています。例えば、観光客向けのプロモーションや地元イベントの開催、地域全体でのブランド戦略の強化などが行われています。
これにより、北海道のスイカは全国的に認知度を高め、多くの人々に愛され続けることでしょう。地元ブランドの強化は、地域の経済活性化にも寄与し、農家や地域全体の発展に繋がります。
まとめ
北海道のスイカは、その高品質と独特の風味で全国的に知られています。サッポロスイカ、らいでんスイカ、でんすけスイカのいずれも、それぞれの地域の特性を活かした栽培方法と品質管理により、高い評価を受けています。ぜひ一度、その味を試してみてください。
よくある質問/Q&A
サッポロスイカの糖度はどのくらいですか？
サッポロスイカの糖度は非常に高く、一般的に10度以上とされています。
らいでんスイカの特徴は何ですか？
らいでんスイカは大玉でシャリっとした食感と高い糖度が特徴です。
北海道のスイカはどこで買えますか？
北海道のスイカは、地元のスーパーや直売所で購入できます。また、オンラインでの購入も可能です。
どのスイカが一番甘いですか？
それぞれのスイカが独特の甘さを持っていますが、特にでんすけスイカは非常に甘く評価されています。
スイカの保存方法は？
スイカは涼しい場所で保存し、直射日光を避けることが大切です。切った後は、ラップで包んで冷蔵庫で保存し、早めに食べるようにしましょう。
スイカの美味しい食べ方は？
スイカは冷やしてそのまま食べるのが一般的ですが、サラダやデザートにアレンジするのもおすすめです。スイカジュースやスイカのシャーベットなど、様々なレシピでスイカを楽しむことができます。
スイカの栽培に関するエピソードは？
スイカの栽培には、多くの努力と工夫が必要です。北海道の農家は、気候や土壌に合わせた栽培方法を研究し、高品質なスイカを生産するために日々努力しています。
これで北海道のスイカについて詳しくご紹介しました。どのスイカもそれぞれの地域で大切に育てられ、その美味しさと品質が評価されています。ぜひ、北海道のスイカを味わってみてください。